for Madoka
Espoir
彼女との再会の時が近い。
待ち侘びていた?
否。
あの日から人々が紡ぎ重ねた時の先に必ず約束が果たされる事を知っていたのだから。
その場所から動く事が叶わなくなっても過去も今もそして未来さえも全てその場所にある。
寂しかった?
否。
決して独りではなかったし彼女をずっと感じていて繋がっていた。
後悔は・・・?
否否否。
神話の時代最後に残ったものこそが人々の心の支えになったではないか。
彼女の存在を強く感じ始めている。
その時はもう直ぐだろう。
満面の笑顔で出迎えよう。
きっと彼女も同じだろう。
再開の時それは新たな始まりの日。
それも最初から決まっていた事なのだ。
今木 洛